02月の記事一覧
- 2011/02/14 妄想読書部2月は「物理学と神」:開催場所は空庭に!!
- 2011/02/05 「本は、これから」を実験読書する:その2
- 2011/02/04 「本は、これから」を実験読書する:その1
» 妄想読書部2月は「物理学と神」:開催場所は空庭に!!
・開催日時:2月28日(月)19:00~
・場所:今回は気分転換でいつもの文化農場から移動します。ご注意ください。
カフェ「空庭」:最寄り駅:谷町4丁目:詳しくは
http://www.soraniwa.net/tanimatisoraniwa.htm
・会費:1000円(会場費+ドリンク)+1品ご持参ください。(フリースペースにつき飲食サービスなし)
・参加ご希望の方は下記に事前にご連絡ください。新人歓迎!
hashimoto@skb.ne.jp
» 「本は、これから」を実験読書する:その2
「寄稿者の選び方がよくわからない。内容の変化が乏しいね」「こういう本こそ電子書籍にすればいいのに」「能天気&紋切り型が多いよね」と本全体の評価はイマイチ。
「本好き」組(多分)が集まっているなかで、学生初参加の松本くんの感想に参加者一同キョウミ深々。「建築関係の本や雑誌以外はほとんど読まないけれど、電子書籍なら抵抗感がないし読んでみようと思う」「電子書籍はつけっぱなしのTVと同じでは」「でも本がなくなるのは困る」と。
参加者トークのなかから気になったコメントの一部紹介。
・「加算的・攻撃的プロフィールの時代から減算的時代へ」(菊地成孔)に共感と懸念。加算してないヒトが最初から減算ベースになればどうなる?
・ インフラで左右される電子書籍に対し「どんな環境でも持って歩ける“紙の本”」(石川直樹)にリアリティを感じる。
・ 「よきもの」をどう届けるかという視点(幅充孝)。届ける手法はもっといろいろ出てくるのでは。おまけに本(雑誌)がついてくる時代。ティッシュペーパーの中の広告代わりに詩が入っていてもいいかも。
・ 滅ぶのは本ではなく「本を読むこと・使用すること」、本が持つ「現在性」。(岡崎乾二郎)
では本の持つ「永遠性」との語りわけが必要では?
長くなるので、とりあえずここまで。
<予告>次回は2月28日(月)。「人間はカーボン(有機物)で出来ている。シリコン製の電子画面とは性があわない」という科学者の池内了の「物理学と神」(集英社新書)を取り上げることに。会場を変えるかもです。詳しくは近日お知らせします。
» 「本は、これから」を実験読書する:その1
テキストは池沢夏樹編「本は、これから」。ナビゲーターは丸井さん。前にも一度行なった“ドラフト会議方式”で本を読むという実験。
収録されている37編のエッセイから参加者がドラフト一位選手(エッセイ)を選び、選択理由を語るというもの。選択対象が被るとじゃんけんで勝った人だけに発表権が渡り、負けた人は別のエッセイを外れ一位として選択し直さなければなりません。
これをドラフト二位三位と続けていくと、段々選択理由を語るのが難しいエッセイが残っていくことになります。それでもその中から選手(エッセイ)を選び、責任を持って獲得選手の選択根拠を語らなければならないのがこの実験読書のミソ。
この方式は「ゲーム感覚で本を読む」オモシロさ、参加者の目のつけどころが見えて来て、なかなかオモシロイ。他の参加者の雰囲気や選択傾向を見て、敢えて自分のイチ押し選手を取らずに残しておくというゲームの楽しみ方もあります(ただ、発案者の丸井さんは戦略を立て過ぎて、希望選手を取り逃してばかりいました)。
結果は下記
橋本:1. 菊地成孔 2. 今福龍太(岡崎乾二郎) 3. 長谷川一 1勝1敗
松本:1. 松岡正剛 2. 最相葉月 3. 吉野朔実(長谷川一) 1勝1敗
高木:1. 池上彰 2. 四釜裕子 3. 南陀楼綾繁 1勝0敗
佐藤:1. 幅允孝 2. 岡崎乾二郎 3. 成毛眞 1勝0敗
伊熊:1. 石川直樹 2. 池内了 3. 西垣通 0勝0敗
高嶋:1. 出久根達郎 2. 原研哉 3. 内田樹 0勝0敗
丸井:1. 中野三敏(松岡正剛) 2. 長尾真 3. 紀田順一郎(南陀楼綾繁) 0勝2敗
余り(時間足りずでドラフト出来ず):
岩楯幸雄、上野千鶴子、長田弘、桂川潤、五味太郎、柴野京子、鈴木敏夫、
外岡秀俊、田口久美子、土屋俊、常世田良、永井伸和、萩野正昭、福原義春、
宮下志朗
肝心の話の内容は次回アップします。