文化農場記

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2011/08/11 Thu  15:58:22 » E d i t

 » 妄想読書部:ゲンパツ本を読んでみた 

酷暑に熱い話題を読む8月の妄想読書部レポートです。
「原発」でなくて「ゲンパツ」にしたのは、諸々の対立構図や各説にこだわらず参加者が興味をもった素材を持ち寄りそれぞれの視点を情報源を交換しようという意図から。今回のレポートは、参加者それぞれが簡単にコメントしたものを集めました。文体などはバラバラですがご容赦ください。そういう次第で凄ーく長くなっていますが、最後まで読んでいただけると嬉しく。(はしもと)

持参「ゲンパツ本」とそれを選んだわけ
●Kさん
 高木仁三郎「市民科学者として生きる」/小出裕章「原発のウソ」/SIGHT Vol.48
・ 大震災当初はゲンパツに関心がなかったが、報道を見聞きしているうちにオカシイと思い始めていた。読書部テーマがゲンパツ本になり、ml情報で紹介されたフィンランド映画「100,000年後の安全」を見て、今まで「ゲンパツの廃棄」について何も知らなかったこと、4基しかゲンパツを持っていない国がここまで考え、現実に対応していることに大刺戟を受けた。
・ ウメサオタダオ:40年前に関電社長にゲンパツは手に負えんゴミを出すからアカンと語っていた。
・ ゲンパツ問題は、国家や文明の持続期間をはるかに超えた長期間の問題を抱えたまま稼働していて、要は「手に負えん 」ということ?
・ かつて関電の展示施設(火力発電所)の計画に関わったことあり。“原子力は安全”の刷り込みをされている。
・ 科学者とアーティストは、純粋にモノゴトに向かい合う共通点あり、もっと彼らの言葉に耳を傾けるべき。

●Mi さん
 SIGHT Vol.48/小出裕章:原発のウソ/広瀬隆:東京に原発を!
・前2冊は譲ってもらったもの。広瀬本は、たまたま、読書部の前日に本屋で見つけた本。ざっと見たところ、原発のウソと内容が似ている。大事故が起こる仕組みが漫画で書かれているが、今、リアルに起こっていることとすごく似ていて、1986年の時点で既にこれが書かれていたことを不気味に感じる。
・ 今日の読書部に参加するにあたり、1999年に就職活動で関西電力のOBと会った時のメモを読み返し、当時の心境を思い出した。
当時OBは私に、「準国産エネルギーである原子力発電の電源立地について、地域の方々の理解・協力が
必要で、その広報活動が重要だ。また、原発は福井県の人より都心の人の理解が薄い。原子炉の近くに
住んでない人に、もっと知ってもらいたい。」という、関電の重要な使命について教えてくれた。
私は、まだ学生でよく分からないなりにも、「それだけ広報しないと理解してもらえないものを扱っている会社に入る」のはいやだな、と思った。
・結局これまで原発のことをよく知ろうともせず過ごしてきた自分を恥ずかしく思ったが、この読書部をきっかけに何冊か本を読み勉強し始めて、自分なりに情報収集してみようという気持ちになってきた。

●I さん
・サイエンスノート:㈶環境科学技術研究所 /全国放射線量マップ:http://atmc.jp/(文部科学省/都道府県別環境放射能水準調査結果のまとめ)/ 大学入試時の物理学の受験ノート
・高校物理の内容からもわかるように核反応に対する知識は3.11以前もあったはず。3.11以降の発言に関しては信用できない。
・原発の放射線量マップでは山口が2位なので、福島原発からの距離や風向きの他にも要因がありそう。噂話では無く、基礎情報を得て自分で判断することが大切。
・ 原発施設に対する素朴な無知、アンコントロールとしてのゲンパツ、廃棄物問題の今後、などを考えさせられた。

●Hさん
・SIGHT vol.48 /小出裕章「原発のウソ」/ウルリッヒ・ベック「世界リスク社会論」/武田徹 私たちはこうして「原発大国」を選んだ
・今回のテーマ本を探すなかで、かなり以前、仕事で「迷惑施設の紛争プロセス」の調査や、原発立地の自治体の観光振興の実態調査をした時のことを思い出した。今のゲンパツ論と、原発導入のプロセスを知りたいと思って選んだが、SIGHTはなるほどそうかと思うこと多し。1950年代から説き起こし、ゴジラや鉄腕アトムも登場する武田の本は、「核論」ではなく社会全体のリスクを減らせる可能性をまっとうに語っていて共感。気になっていたベックの本は読中。それにつけても“信じられるものは何か”がますますわからなくなってきた。

●Sさん
・ 小出裕章:原発はいらない/武田徹:原発報道とメディア/開沼博:フクシマ論(青土社)
・ 上野千鶴子ゼミ生の修論「フクシマ論」は原発を媒体とした地域論としてオモシロかった。原発の地元出身の著者が、郷土への愛もこめつつ語る原発立地の「なぜ双葉町が原発を受け入れたか」、原発という中毒を抱きしめる地域の価値観、(地域の)シンボルとしてのゲンパツ、など他のゲンパツ本と違った視点あり。
・ 市民の情報判別のリテラシーの重要性。
・読んでおきたい吉村昭の「三陸海岸大津波」

●Moさん
・ 中島秀人著『日本の科学/技術はどこへいくのか』(岩波書店) 10)に関連http://www.suntory.co.jp/sfnd/gakugei/index.html
・『日経サイエンス 2011 07 特集揺れる原子力の将来』 9)に関連
・南相馬に配布されている京大・放生研の資料(非売品のため割愛)…… 4)に関連
 紹介しておきたいサイト
・『談』(2011 no.91) 関心のある人は、http://www.dan21.com/index.html 「特集:理性の限界……今、科学を問うこと」の冒頭にある「科学技術はなぜ不安の対象になったのか」という現代の状況と、科学・技術はだれのものか、科学を哲学する、理性・哲学・精神の3つの表題でわんさと登場している参考文献からタイトルに惹かれた本を図書館で探されるのもいいかも。文献解題が欲しい。
・内閣府原子力委員会のサイト http://www.aec.go.jp/ 
 最新号の「第82号 原子力委員会メールマガジン-事故の間接的要因に関する私見」
(http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/2011-0805.html)では、組織文化論のScheinも引用されている。
 たとえば、北村正晴・東北大学名誉教授の 2011/06/14原子力委員会講演/福島事故からの教訓と「原子力・社会」問題では、「集団的思考停止」が とりあげられている。http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo21/siryo2.pdf
・また、小林傳司・大阪大学教授の同日、「「原子力」に今求められているもの」も科学技術コミュニケーションと、学会の役割を問い直している。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo21/siryo3.pdf

・これから読みたい本
・畑村洋太郎『未曾有と想定外―東日本大震災に学ぶ』(講談社現代新書)
・宮地尚子近刊『震災トラウマと復興ストレス』(岩波ブックレット、2011. 8)。
・宮地(一橋大学教授)の『環状島―トラウマの地政学』(2007)は加害者、被害者、傍観者の心理をモデル化して、寄って立てるところが大きい仮説。
・飯田哲也、佐藤栄佐久、河野太郎著『「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策』(NHKブックスNo.1181、2011/7)
・ウルリッヒ・ベック、鈴木 宗徳、伊藤 美登里著『リスク化する日本社会―ウルリッヒ・ベックとの対話』(岩波書店、2011/7)
・『美しい村に放射能が降った―飯舘村長・決断と覚悟の120日』(ワニブックスPlus新書、2011/8)

●Maさん
・中国新聞 2011.7.1:震災と文明2 - 中沢新一「生態圏に合う多神教の日本」
・極東ブログ 2011.7.17:空想未来小説「サンフラワーサンクチュアリー」
・夏目漱石 著『三四郎』(新潮文庫)
・小出裕章 著『隠される原子力 核の真実』(創史社)
・パンフレット:マイケル・マドセン監督『100,000年後の安全』

・小出裕章 著『隠される原子力 核の真実』(創史社) インターネットネット放送「videonews.com」やMBSラジオ「たね蒔きジャーナル」で小出裕章氏の存在を知り、彼の電話出演での話を聞くのが日課に。内容もさることながら彼の声質に震災直後は癒されていた。
・中国新聞 2011.7.1:震災と文明2 - 中沢新一「生態圏に合う多神教の日本」
・極東ブログ 2011.7.17:空想未来小説「サンフラワーサンクチュアリー」
研究者は研究欲に線を引くことができるのか? それを考える手引きとして。
・パンフレット:マイケル・マドセン監督『100,000年後の安全』
重たいテーマながら10万年後の生命体と大真面目に対話しようと妄想を重ねる科学者たちのやりとりがユーモラスに映る。

●Tさん
・ アレクセイと泉(シネマカタログ)/寺田寅彦:津波と人間(青空文庫)/原子力白書 H21年度版(以降未刊行)
・ 建築設計的視点からの原発施設への関心。耐用年数のいい加減さ。原子炉の寿命と建築物の寿命との関係をどのように認識しているかについて疑問に思う。
・ アレクセイと泉&現状から感じるのは、人は淡々と生き延びるだけ。

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